【未経験者向け】クラウドファンディングとは簡単に言うと何ですか?

クラウドファンディングについて簡単に説明してほしい!

クラウドファンディングって、いまいちよく分からない…

クラウドファンディングは、プロジェクトを実現するために、不特定多数の支援者からネット上で資金を集める仕組みです。近年、その仕組みは多くの人に活用され、さまざまなプロジェクトが発表されています。

とはいえ、クラウドファンディングに関して、その仕組みや活用法など、まだ分からない点が多い方もいるのではないでしょうか?

本記事では、クラウドファンディングの基本的な仕組みからメリット・デメリットまで、初心者にも分かりやすく解説していきます。

本記事の結論

・クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の人々から資金を集める方法
・初心者でも挑戦でき、製品やサービスのファンを獲得しやすいのがクラウドファンディング
・クラウドファンディングを始める際は、プロジェクトの目的や目標から決めていこう!

本記事を監修する専門家①
erica

CAMPFIRE公認パートナー。東北大学文学部を卒業。100名を超えるインタビュー経験から、事業者と挑戦者を結ぶプラットフォーム「わたしば」の運営とクラウドファンディングの支援を行う。

詳しくはこちら

多様な価値観や行動を理解するべく、東北大学文学部で社会学を学ぶ。地方への旅やインタビューメディアを通して、人の人生を聴くうちに、夢に向かって挑戦する人々を応援したいと思うように。

一期一会のインタビューを超えて、長期的な支援や機会提供を行いたいと考え、「わたしば」を立ち上げ・運営している。

目次

クラウドファンディングとは簡単に言うと何ですか?

そもそも、クラウドファンディングはどういった仕組みで、どのような種類があるのでしょうか?ここでは、クラウドファンディングの基本知識や歴史、その種類についてご紹介します。

クラウドファンディングの基本知識

クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の人々から資金を集める方法です。群衆(Crowd)と資金調達(Funding)を組み合わせた造語であり、『クラファン』と日本では略されています。

従来の資金調達方法では、銀行や投資家からの融資や投資を受けるためには、事業計画書や財務諸表などの書類作成や審査が必要でした。

しかし、クラウドファンディングでは、インターネットを通じて、誰でも簡単に資金調達を行うことができます。そのため、起業家やアーティスト、研究者など、従来の資金調達方法では資金調達が難しかった人々にとって、クラウドファンディングは非常に有効な手段となっています。

クラウドファンディングの歴史

クラウドファンディングは、インターネットの普及と共に発展してきました。1990年代後半に、インターネットが普及し始めた頃、音楽や映画などの分野で、ファンから資金を集めて作品制作を行う動きが見られました。これが、クラウドファンディングの原型と言われています。

日本では、2011年の東日本大震災をきっかけに、被災地の復興支援のためにクラウドファンディングが活用されるようになりました。その後、クラウドファンディングは、様々な分野で利用されるようになり、現在では、起業、アート、社会貢献活動など、幅広い分野で活用されています。

クラウドファンディングの種類とそれぞれの特徴

クラウドファンディングは、購入型、寄付型、投資型、融資型に分かれます。それぞれの特徴と仕組みは以下の通りです。

クラウドファンディングの主な種類

名称特徴リターンの内容一般的な利用例
寄付型支援者が利益を求めずに
社会貢献や応援のために
資金を提供
基本的にはなし災害支援、社会貢献、
NGO活動など
購入型支援者が資金提供し、
見返りとして製品や
サービスを受け取る
支援額に応じた製品や
サービス
新商品開発、映画制作、
アートプロジェクトなど
投資型支援者が企業の株式や
持分を購入し、
将来的な利益を得る
企業の株式や持分スタートアップなどの
資金調達
融資型支援者が資金を提供し、
利息付きで返済を受ける
利息収入や返済中小企業などの資金調達

クラウドファンディングの種類には、それぞれメリットが存在します。プロジェクトを成功に導くためには、ターゲットとする支援者層やプロジェクトの性質に最適な形式を選ぶことが大切です。

【初心者でも簡単】クラウドファンディングのメリットとは?

クラウドファンディングは、単に資金調達ができるだけではありません。その仕組みを上手に活用することで、さまざまなメリットを得ることができます。

ここでは、初心者に嬉しいメリットについて、3つの観点から解説していきます。

クラウドファンディング 3つのメリット
  1. 初心者でも資金を集めやすい
  2. 製品やサービスのニーズを測れる
  3. 継続的に応援してくれるファンを獲得できる

1. 初心者でも資金を集めやすい

クラウドファンディングは、初心者でも資金調達に挑戦しやすいのが特徴です。従来の銀行融資や投資家との交渉では、事業計画や信用情報の厳しい審査が求められる場合が多く、初心者にはハードルが高いことが一般的です。

その一方で、クラウドファンディングは、アイデアやプロジェクトの魅力を効果的に伝えられれば、経験や実績があまりない方でも多額の支援を得られる可能性があります。インターネットを活用した仕組みのため、アイデアやプロジェクトをより多くの人に知ってもらえるのも強みです。

このような特性から、クラウドファンディングは初心者でも挑戦しやすい資金調達の方法として注目されています。

2. 製品やサービスのニーズを測れる

クラウドファンディングは、製品やサービスがどれだけ人々に求められているかを確認する良い機会にもなります。プロジェクトを公開することで、支援者からの反応を通じて、自分のアイデアにどれくらいの関心が集まるかを知ることができます。また、寄せられるコメントや意見から、新しい改善点やアイデアが生まれることもあります。

さらに、目標金額にどのくらい近づけたかを検証することで、市場の規模やターゲット層の特徴を掴む目安になります。この仕組みを利用すれば、単に資金を集めるだけでなく、自分のアイデアの市場価値を確かめることができ、事業を進める上での安心感が得られるでしょう。

3. 継続的に応援してくれるファンを獲得できる

クラウドファンディングは、資金を集めるだけでなく、プロジェクトを通じて応援してくれるファンを得られる大きなメリットがあります。支援者は単なる出資者ではなく、プロジェクトの成功を心から応援し、成長を見守る仲間のような存在になります。リターンや進捗報告を通じて支援者と積極的にコミュニケーションをとることで、信頼関係が生まれやすくなります。

このようなファンは、プロジェクトが終了した後も応援し続けてくれることが多く、次の展開や新しい取り組みを支える大切な存在となり得ます。クラウドファンディングを通じて築いたファンベースは、持続的な成功をもたらす重要な財産となるでしょう。

erica

クラウドファンディングを有効活用することで、プロジェクトを応援してくれるファンや仲間に出会うことができます!

【初心者必見】クラウドファンディングのデメリット3選

クラウドファンディングは、初心者でも挑戦しやすい仕組みではありますが、始めるにあたって把握しておきたいデメリットも存在します。

ここでは、特に覚えておきたいデメリットを、3点に分けてご紹介します。

クラウドファンディング 3つのデメリット
  1. 確実に資金が集められる訳ではない
  2. 失敗すると、製品やサービスの印象が悪くなる場合がある
  3. 準備には、多大な労力と時間がかかる

1. 確実に資金が集められる訳ではない

クラウドファンディングの最大のデメリットは、プロジェクトが必ずしも目標金額に達するわけではない点です。特に、『All-in方式』と『All-or-Nothing方式』の違いにより、リスクの度合いが変わります。

All-in方式、All-or-Nothing方式の違い

All-in方式All-or-Nothing方式
目標金額達成の有無目標金額に関係なく
プロジェクトは実行
目標金額を達成しない限り
プロジェクトは実行しない
リスクリターンや手数料が必ずかかるため
資金不足のリスクあり
目標金額を達成しなければ
プロジェクトを実行できない
支援者への返金対応目標金額に達していなくても
支援者への返金は不要
目標金額に達しない場合
支援者に全額返金される

All-or-Nothing方式では、目標金額に届かなければ一切資金を受け取れないため、計画が頓挫するリスクがあります。この場合、準備に費やした時間や労力が無駄になることがあり、再度支援を集める必要性が出てくるでしょう。

2. 予期せぬトラブルや問題が生じる場合がある

クラウドファンディングでは、プロジェクト進行中に予想外のトラブルや問題が起こることがあります。例えば、製品開発の遅れや、仕入れ先との契約上のトラブル、納期の遅延など、計画通りに進めるのが難しくなる場合も少なくありません。このような状況は、支援者との信頼関係に影響を与えるだけでなく、場合によっては返金対応が必要になることもあります。

また、一度信頼を損なうと、次回のプロジェクトで支援を得ることが難しくなる可能性もあります。そのため、事前にリスク管理を徹底し、トラブルが発生した際の対応方法を準備しておくことが重要です。問題が起きた場合でも、迅速かつ誠実な対応を心がければ、支援者の信頼を維持し、プロジェクトを前向きに進めることができます。

3. 準備には、多大な労力と時間がかかる

クラウドファンディングには、さまざまな準備が必要です。プロジェクトページの作成やリターン内容の設計、宣伝活動など、多岐にわたる作業を綿密に行わないと、支援を集められない可能性があります。プロジェクトの魅力を正確に伝えることが支援を得るポイントであり、事前準備が不十分だと資金調達が失敗するリスクが高まります。

さらに、支援が集まらなかった場合、作業量に対して成果が伴わないことから、精神的に負担がかかることもあります。そのため、クラウドファンディングに挑戦する際は、細部まで計画を立て、徹底的に準備することが大切です。

erica

クラウドファンディングの準備には、一般的に1ヶ月から3ヶ月ほどかかると言われています。余裕を持って進めていきましょう!

初心者でも簡単!クラウドファンディングの進め方

クラウドファンディングを成功させるためには、いくつか大切なステップがあります。

これからご紹介する5つのステップを順番に進めていくことで、プロジェクトをスムーズに進めることができます。それぞれのステップをしっかりと理解し、着実に取り組んでいきましょう。

クラウドファンディングの進め方

STEP
プロジェクトの目標設定と計画を立てる

まずは、クラウドファンディングを行う目的や目標を明確に設定しましょう。どのようなプロジェクトを実現したいのか、そのために必要な資金額はどれくらいかを決めることが最初のステップです。目標が明確であれば、支援者もプロジェクトに共感しやすくなります。

さらに、リターン(お返し)の内容や価格帯を慎重に設計し、支援者が納得できる魅力的なプロジェクトに仕上げることが大切です。

STEP
クラウドファンディングプラットフォームを選ぶ

まずは、クラウドファンディングを行う目的や目標を明確に設定しましょう。どのようなプロジェクトを実現したいのか、そのために必要な資金額はどれくらいかを決めることが最初のステップです。目標が明確であれば、支援者もプロジェクトに共感しやすくなります。

さらに、リターン(お返し)の内容や価格帯を慎重に設計し、支援者が納得できる魅力的なプロジェクトに仕上げることが大切です。

STEP
プロジェクトページの作成と準備を行う

次に、クラウドファンディングのプロジェクトページを作成します。ここでは、プロジェクトの目的やその意義を明確に伝えることが必要です。

支援者に興味を持ってもらうためには、魅力的なビジュアルや分かりやすい説明が求められます。感情に訴えかける画像や動画を活用し、プロジェクトを魅力的に見せることで、支援者の関心を引くページを完成させましょう。

STEP
プロモーション活動や支援の依頼を行う

プロジェクトページが整ったら、事前にSNSやメールなどでプロジェクトの宣伝活動を行います。プロジェクトの開始前から、実施内容に関する発信や知人への支援依頼をしておくことで、プロジェクトの開始直後に支援が集まりやすい体制を整えていきましょう。

また、オンラインだけでなくオフラインの宣伝活動も効果的です。メディアへの露出やイベントの実施など、あらゆる形で支援者とのつながりを深め、プロジェクトに対する期待感を高めていきましょう​。

STEP
リターンを送付し支援者へ報告する

All-in方式、もしくはAll-or-Nothing方式で目標金額を達成した場合は、支援者への感謝を込めてリターン(お礼)を送付し、進捗状況を報告しましょう。支援者はただ支援を行うだけでなく、プロジェクトの進捗や成果を見守れることも期待しています。

定期的に進捗を報告し、支援者との信頼関係を築くことで、今後のプロジェクトにも繋げることができます。支援してくれたことに感謝の気持ちを込めて、誠実な対応を心がけていきましょう。

erica

クラウドファンディングでは、上記の5つのステップの他にも細かなステップが沢山あります。困った際には、代行サービスなどプロの力を借りることも検討しましょう!

【まとめ】クラウドファンディングに挑戦しよう!

いかがでしたか?

クラウドファンディングは、従来の融資や投資と違い、プロジェクトの魅力を直接多くの人に伝えながら支援を募ることができる仕組みです。資金を集めるだけでなく、プロジェクトを知ってもらう良い機会にもなります。また、応援してくれるファンや仲間を見つけられる点も大きな魅力です。

ただし、成功させるにはしっかりとした準備と計画が必要です。思わぬリスクもあるため、メリットとデメリットを正しく理解し、プロジェクトの魅力を最大限に伝える工夫をすることが大切です。

クラウドファンディングを通じて、あなたの夢やアイデアが多くの人に届き、形になっていくことを願っています。本記事が、その第一歩を踏み出す助けになれば幸いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次