クラウドファンディングって失敗しそうで怖い…
どうしたら、クラウドファンディングで成功できるかな?
クラウドファンディングは、アイデアを形にし、不特定多数の人々から支援を集める仕組みです。単なる資金調達を超え、アイデアへの共感や応援を増やすきっかけにもなります。
しかし、クラウドファンディングは、必ずしも成功する訳ではありません。特に、初めてクラウドファンディングを行う際は、目標設定や宣伝の難しさに直面しがちです。
本記事では、失敗事例を通じて成功のポイントを掘り下げ、クラウドファンディングであなたの夢を叶えるためのポイントをご紹介します!
・目標金額の未達成やプロジェクトの未実行が、クラウドファンディング失敗の主な要因
・過去の失敗事例から、失敗する条件を学ぼう
・成功のためには、クラウドファンディングの専門家に頼ることも有効
CAMPFIRE公認パートナー。東北大学文学部を卒業。100名を超えるインタビュー経験から、事業者と挑戦者を結ぶプラットフォーム「わたしば」の運営とクラウドファンディングの支援を行う。
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多様な価値観や行動を理解するべく、東北大学文学部で社会学を学ぶ。地方への旅やインタビューメディアを通して、人の人生を聴くうちに、夢に向かって挑戦する人々を応援したいと思うように。
一期一会のインタビューを超えて、長期的な支援や機会提供を行いたいと考え、「わたしば」を立ち上げ・運営している。
クラウドファンディングにおける失敗とは?
せっかく挑戦するなら、成功を収めたいですよね。
そもそも、クラウドファンディングにおける失敗とはなんでしょうか?
失敗するケースとして、主に3つ要因が考えられます。
- 目標金額の未達成
- プロジェクトの未実行
- トラブルや炎上の発生
それぞれ、詳しくご紹介します!
1. 目標金額の未達成
クラウドファンディングでは、支援を募る前に目標金額を設定します。ただし、不適切な目標金額は支援者を不安にさせ、支援への意欲を失わせる場合があります。
例えば、あまりにも高すぎる金額では「自分が支援しても達成しないならいいや…」と思われやすいです。
一方、低すぎる金額を設定すると、「どれくらい本気なのかな…」と疑われる可能性もあります。
実際に必要な資金を正しく見積もり、支援者に納得してもらえるような目標金額を見極めてきましょう!
2. プロジェクトの未実行
目標金額を達成した場合、お礼のリターンを支援者に送り、実際にプロジェクトを進めていきます。しかし、支援を受けた後に、計画通りにプロジェクトが実行できない可能性があるのです。
- 予期せぬ問題によるプロジェクトの中止
- リターンの予算やスケジュールが間に合わない
実行に支障が出るような問題が起こった際には、迅速な対応を心がけていきましょう。
プロジェクトの未実行は、支援者との信頼関係を壊しかねません…。起こりうるリスクを予測することが不可欠です!
3. トラブルや炎上の発生
クラウドファンディングにおいても、トラブルや炎上が発生するケースがあります。
炎上の主な原因としては、誤った情報の発信や支援者への不適切な対応などです。トラブルを回避するために、情報発信においては慎重かつ透明性を保ち、支援者とのコミュニケーションを大切にしていきましょう!
クラウドファンディングでは、共感や信頼がとても大切!炎上すると、一気に目標達成が難しくなるので気をつけましょう…!
クラウドファンディングの失敗事例から学ぼう!
ここからは、実際の失敗事例を一緒に見ていきましょう。
今回は、失敗原因が違う4つの事例をご紹介します。
あなたのプロジェクトが該当していないか、ぜひチェックしてみてください!
- リスク管理が甘い:和歌山県和歌山市 動物愛護センター建設
- リターン設定が不適切:シンガーソングライター CD制作
- 写真や動画の未活用:りょうくんグルメ
- プロモーション不足:進化するIoTスマート照明「onia」
1. リスク管理が甘い:和歌山県和歌山市 動物愛護センター建設
2018年、動物愛護センターの建設のために和歌山市はふるさと納税型クラウドファンディングを実施し、約2,790万円の寄付が集まりました。
しかし、募集要項と異なる用途に資金が使われたと市議会で指摘を受けたことを機に、寄付金管理や運営体制の不備が次々に明るみになりました。
最終的には、市長が謝罪。資金の使途が不透明であったことで、支援者の信頼を大きく損ねる結果となりました。
クラウドファンディングは不確定要素も多いです。万が一を想定し、さまざまなリスクや問題に対応できるようにしましょう!
2. リターン設定が不適切:シンガーソングライター CD制作
シンガーソングライターの泰葉さんは、「泰葉こども基金」の設立を目的にクラウドファンディングを実施し、虐待に苦しむ女性や恵まれない子どもたちを支援しようとしました。
しかし、リターンは「6曲入りのCDアルバム」のみ。支援者の期待に沿った多様で魅力的なリターンではありませんでした。
結果的に、資金調達は難航しプロジェクトは失敗。さらに、レコーディング費用として設定されていた600万円の未払いも発覚するなど、支援者の不安を煽るような結果となってしまいました。
支援者にとって価値があり、プロジェクトに貢献した実感を持ちやすいものは何か?という視点を忘れないようにしましょう!
3. 写真や動画の未活用:りょうくんグルメ
「りょうくんグルメ」は、42万人のTwitterフォロワーと21万人のInstagramフォロワーを持つグルメ系インフルエンサー。グルメ情報番組の立ち上げを目的に、クラウドファンディングを行いました。
結果はなんと、支援総額22,000円。支援者数も8名にとどまりました。番組制作という目的が、フォロワーのニーズに沿っていなかったことに加え、リターンの説明には写真や動画が1枚もありませんでした。
CAMPFIREの統計データによると、写真・動画が11枚以上だとプロジェクト成功率が高くなります。支援者の共感や理解を得やすくするためにも、写真や動画を上手に活用していきましょう!
4. プロモーション不足:進化するIoTスマート照明「onia」
IoTスマート照明「onia」は、アプリで操作可能なLED照明です。感情とリンクした照明色を選択できる機能など、さまざまなシーンに対応できるプロダクトでしたが、クラウドファンディングは失敗に終わりました。
その要因として考えられるのが、プロモーション不足。特に、多機能であったからこそ、支援者に深く刺さるようなページの作り込みが難しかったと見られます。
クラウドファンディングは、支援者からの共感が何よりも重要です。特定の悩みやニーズを解消するようなプロジェクトを考えていきましょう!
プロジェクトの魅力が伝わるような、分かりやすい文章やポイントをまとめた画像の活用が有効的です!
クラウドファンディングを成功させるためには?
では、クラウドファンディングを成功させるためには、何が必要なのでしょうか?
失敗をしないために、以下のようなポイントが挙げられます。
- プロジェクトページを作り込む
- 支援者のニーズに沿ったリターンを設定する
- プロジェクトの認知度を高める
- 支援者と適切なコミュニケーションをとる
- クラウドファンディング代行サービスに相談する
それぞれ解説していきます!
1. プロジェクトページを作り込む
まずは、プロジェクトの目的やビジョンを明確にし、支援者が共感できるようなページを作り上げましょう。
また、視覚的要素も大きな影響を与えるため、質の高い画像や動画を使ってプロジェクトの詳細を分かりやすく伝えることも大切です。FAQ(よくある質問)を事前に作成して、不安や疑問を解消することも効果的です。
CAMPFIREの統計データによれば、本文の文字数が多い、プロジェクト公開予定の20日前までに準備開始、画像・動画が200文字に1枚設置といったページを用意できたプロジェクトは、目標達成しやすいと言われています。
支援者が安心して応援できるような、信頼度の高いページを完成させましょう!
2. 支援者のニーズに沿ったリターンを設定する
クラウドファンディングのリターンも、支援者の関心を引きつける重要な要素です。リターンを設定する前に、支援者のニーズを深く理解し、具体的で魅力的な説明を用意することが求められます。
リターン例としては、商品やサービスを先行提供、オリジナルグッズ、支援者の名前を掲載した特別品などが挙げられます。さらに、リターンの価格帯を複数用意して、支援者が自分の予算に合わせて選べるようにすることで、幅広い層にアプローチしていきましょう。
CAMPFIREの統計データによれば、10個以上のリターンの用意、支援数の多い1万円以下のリターン、200文字以上のリターンの説明文といった準備が有効的とされています。より多くの支援者がリターンに対して魅力を感じられるよう、柔軟に設定していきましょう。
3. プロジェクトの認知度を高める
クラウドファンディングの成功には、プロジェクトの認知も不可欠です。SNSなどを活用して、プロジェクトをターゲット層に効果的に発信していきましょう。
CAMPFIREの統計データによると、PV数が多い、公開1週間で目標額の30%以上の支援が集まるといった条件を満たすと目標に到達しやすいと言われています。つまり、プロジェクト開始前から広報活動を行い、良いスタートダッシュをきることも成功のカギなのです。
SNS上の発信に加えて、広告の活用や活動報告の投稿を行いながら、より多くの人に見てもらえるような仕組みを作っていきましょう!
発信には抵抗がある方もいるかもしれません。ですが、クラウドファンディングでは︎“知ってもらう”ことが何よりも大切です!
4. 支援者と適切なコミュニケーションをとる
クラウドファンディングで成功を収めるために、支援者との継続的なコミュニケーションを行いましょう。支援者に対して進捗を定期的に報告することで、信頼関係を築くとともにプロジェクトへの関心を維持させやすくなります。
CAMPFIREの統計データによれば、活動報告の投稿回数が多いほど目標到達率が高いと言われています。ページを何度も見てもらうことで、検討段階にある支援者の背中を押すことも可能です。
また、進行状況や課題について透明性を持って共有し、自身の支援がどのように役立っているかを実感できるようにしましょう。さらに、支援者からの質問や意見には迅速かつ丁寧に対応することで、支援者の不安を払拭することもできます。
5. クラウドファンディングの専門家に相談する
クラウドファンディングでは、プロジェクトページの作成、リターンの設計、プロモーション戦略など、膨大な準備が必要となります。これらの準備に十分な時間を取ることが難しい場合もありますよね。
「クラウドファンディングを自分で進めるのが不安…」という方は、クラウドファンディングの専門家に相談することを検討しましょう。成功事例に基づいたアドバイスや、過去の実績を活用した支援が得られるため、プロジェクト運営における不安を軽くすることができます。
専門的なサポートによって、クラウドファンディングにおける失敗を避けやすくなります。クラウドファンディングに興味のある方は、ぜひ専門家に相談してみましょう!
第三者のアドバイスをもらうことで、自分のプロジェクトの魅力をより客観的に分かりやすく伝えられるようになります!
【まとめ】クラウドファンディングで夢を叶えよう!
いかがでしたか?今回は、クラウドファンディングの失敗事例と成功へのポイントを解説しました!
クラウドファンディングを成功させるためには、目標金額の設定や支援者のニーズを満たすリターンなど、さまざまな対策が必要です。ですが、専門家などのサポートを受けたり、過去の失敗事例を分析したりすることで、成功に近づくことができます!
皆さんもぜひ、今回紹介したポイントを踏まえてクラウドファンディングに挑戦してみましょう!