Kickstarterの送料と関税|日本で受け取るときの税金の計算と1万円の免税

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Kickstarterの送料と関税 1万円の免税と税金の計算

Kickstarterで海外のプロジェクトを支援すると、気になるのが「送料はいつ払うのか」「日本で受け取るときに税金はかかるのか」です。

答えはプロジェクトと品物によって変わりますが、考え方の順番は決まっています。送料を払うタイミングを確かめ、次に日本の税関でかかる関税・消費税を見積もる、の2段階です。ワタシバで紹介したプロジェクトの実例と、税関・財務省の資料を使って順に説明します。税額は品目や条件で変わるので、目安として読んでください。

目次

送料を払うタイミングは3つの型

送料をいつ払うかは、作り手(クリエイター)が決めます。ワタシバで紹介したプロジェクトだけでも、3つの型に分かれました。

型払い方例(ワタシバの紹介記事)
支援時に払う支援するときに配送先を選び、リワードと一緒に払うCeraDice(ほとんどの国で税・関税込み)、URWizards(一律$10)
締切後に外部サービスで払う締切のあとにPledgeBoxなどのアンケートで払うHubPack Pro(PledgeBox)
締切後のアンケートで払う締切のあとに届くアンケート(Pledge Manager)で払うAll Rounder(1本$8が目安)
出典:Kickstarter「CeraDice」「URWizards Prism Glass Dice II」「HubPack Pro」「All Rounder Urban & Adventure」(2026年10月23〜24日確認)。詳しくはCeraDice・URWizards・HubPack Pro・All Rounderの各記事

締切後に払う型では、支援したときの額に送料が入っていません。あとから払う理由について、BackerKitのヘルプは、締切から発送までに送料や物流の費用が変わるためと説明しています。

アンケートで送料を払うときの手順は「Kickstarterのアンケートの答え方」にまとめています。

「税込み」でも、日本の税関の税金は別のことがある

Kickstarterの作り手向けヘルプでは、2種類の税金を分けて説明しています。

税金の種類誰が、いつ集める
売上税・VATKickstarterのPledge Managerのアンケートで、支援者の住む場所に応じて集める
関税・輸入の費用荷物が国に入るときに、その国の税関が集める。Kickstarterの支払い画面では集めない
出典:Kickstarterヘルプ「How to set tax expectations with your backers」(2026年10月25日確認)を要約

CeraDiceのように「送料に税金と関税を含む」と書くプロジェクトもあります。これは作り手が、送料に税金と関税を含めている、という説明です。何も書かれていなければ、日本で受け取るときに税金を求められる可能性があると考えておきましょう。

日本の税関での税金の計算

日本で個人が使うものを海外から受け取るときは、次の順で考えます。

STEP
課税価格を出す

個人で使うものは、海外小売価格×0.6が課税価格になります。税関の説明では、海外小売価格は原則として、その品物を手に入れるときに実際に払った価格です。

STEP
1万円以下か確かめる

1回の輸入(郵便物なら1つの包装)の課税価格の合計が1万円以下なら、関税と消費税は免税です(一部の品目を除く)。

STEP
関税をかける

1万円を超えたら、品目ごとの関税率(20万円以下なら簡易税率)で関税がかかります。

STEP
消費税をかける

消費税と地方消費税(合わせて10%、軽減税率の品目は8%)もかかります。

財務省の資料では、この0.6の特例があるため、海外小売価格が約16,666円までなら免税になると説明しています。

海外小売価格と課税価格の棒グラフ。1万円は6,000円、16,666円は9,999.6円で免税の対象、2万円は12,000円、3万円は18,000円で対象外
個人で使うものの課税価格と1万円の免税。出典:税関 カスタムスアンサー1405・1006、財務省 少額輸入貨物WG資料(2026年10月25日確認)をもとにワタシバが計算

送料も「海外小売価格」に入るの?
税関の資料では、課税価格の決め方は品目や運び方で細かく決まっていて、この記事で使った資料だけでは送料の扱いまでは書かれていなかったよ。迷ったら税関の相談窓口で確かめよう。

1万円以下でも免税にならないもの

税関の案内では、課税価格が1万円以下でも、関税が免税にならない品目があります。

  • 革製のカバン、ハンドバッグ、手袋など
  • 編物製の衣類(Tシャツ、セーターなど)
  • スキー靴、革靴、本底が革製の履物など

簡易税率(課税価格20万円以下)

税率主な品目
3%ガラス製品、家具・寝具、玩具・運動用具、プラスチック、その他の卑金属製品
10%非メリヤスの衣類、メリヤス編物、絹織物など
無税陶磁製品、紙製品、ゴム製品など
5%上のどれにも当たらない品目
出典:税関 カスタムスアンサー1001「総額20万円以下の貨物の簡易税率」(2026年10月25日確認)から抜粋。ニット製の衣類、革製品、履物などは簡易税率の対象外

ダイスやリュック、パンツがどの区分に当たるかは、素材や作りで変わります。税関の「主な商品の関税率の目安」でも、正確な税率は実行関税率表で確かめるか、品目分類の事前教示(税関に前もって分類を聞く制度)を使うよう案内しています。

計算の例

財務省の資料には、インターネットで20,000円の衣服を輸入した場合、特例で課税価格が12,000円になり、消費税が1,200円かかる例が載っています。この例は消費税だけの説明で、品目によっては関税も別にかかります。

海外小売価格課税価格(×0.6)1万円以下の免税
10,000円6,000円対象
16,666円9,999.6円対象
20,000円12,000円対象外
30,000円18,000円対象外
計算方法の出典:税関 カスタムスアンサー1405、税関 カスタムスアンサー1006、財務省 少額輸入貨物に関するWG資料(2026年10月25日確認)。ワタシバが計算。免税にならない品目は除く

CeraDiceみたいに「税込み」なら、日本では払わなくていいの?
CeraDiceのFAQでは、ほとんどの国は送料に税金と関税を含め、例外の国には連絡すると書いているよ。日本がどちらかは書かれていないから、気になるなら作り手に聞いてみよう。

2028年に制度が変わる

令和8年度の税制改正で、少額の輸入の扱いが変わることが決まっています。

変わること時期
1万円以下の海外通販に、販売した事業者が消費税を払う仕組みができる(消費税の改正)2028年(令和10年)4月1日から
個人で使うものの課税価格の特例(×0.6)が廃止される2028年(令和10年)3月末で廃止
出典:財務省「令和8年度 税制改正の解説」(消費税法等の改正)(2026年10月25日確認)を要約

2027年中に届く予定のリワードは、今の計算のしかたが前提になる見込みです。ただ、お届けが遅れて2028年4月以降になると、扱いが変わる可能性があります。細かな適用の条件は、財務省や税関の今後の案内で確かめてください。

よくある質問

受け取るときに、税金はどうやって払いますか?

Kickstarterのヘルプでは、関税は荷物が国に入るときに税関が集め、Kickstarterの支払い画面では集めないと説明しています。受け取りのときは、配送業者からの案内を確かめましょう。

Kickstarterでのカードの請求の流れは「Kickstarterの支払い方法と日本から支援する手順」で解説しています。

リワードが届かなかったら、送料は戻りますか?

送料の扱いもプロジェクトごとに違います。

リワードが届かなかったときの考え方は「クラウドファンディングの返金」でまとめています。

まとめ

Kickstarterの送料は、支援時に払う、締切後に外部サービスで払う、締切後のアンケートで払う、の3つの型があります。日本で受け取るときは、個人で使うものなら海外小売価格×0.6が課税価格になり、それが1万円以下なら関税と消費税は免税です(革製のカバンや編物の衣類などは、関税が免税になりません)。

支援する前に、リワード欄とFAQで「送料はいつ払うか」「税金は込みか」の2つを確かめておくと、受け取るときに慌てずに済みます。

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